つみたてNISAとは投資で得られた運用益が非課税になる制度で、これから投資を始める方にはお勧めです。
制度については別の記事で解説していますので、今回はつみたてNISAにお勧めの証券会社について、つみたてNISAでやってはいけない行動などについて解説していきます。
つみたてNISAでお勧めの証券会社
つみたてNISAを開設できる金融機関はたくさんありますが、基本的に売買に掛かる手数料は発生しません。しかし、取扱商品には違いがあるので、選ぶのはネット証券がベストです。
その中でも、楽天証券は楽天スーパーポイントが貯まる分、他の証券会社より一歩リードしている感じです。楽天は使わないという人でもデメリットはないし、どうしても楽天は嫌だという場合はSBI証券やマネックス証券で開設すれば良いでしょう。
ただ、このブログでは楽天証券とSBI証券の口座開設方法・つみたてNISAの購入方法は紹介していますが、マネックス証券は僕が利用していないので紹介はしていません。とりあえず、上記3社から選べば問題ないでしょう。
つみたてNISAでやってはいけない行動
つみたてNISAに限ったことではないですが、株式投資で資産形成をするために、やってはいけない行動があります。
それは、株価が暴落したときに、損失が膨らむのを恐れて売却してしまうこと。なぜなら、つみたてNISA(長期投資)で利益を出すには、途中で売らずに保有し続けることが重要だからです。
長期で運用していれば、必ずどこかで大きな株価の下落に遭遇するでしょう。しかし、そこで資産が激減していくのに耐えられず売却してしまうのは、将来の利益をみすみす手放す行為になります。

これはNYダウの長期チャートですが、ご覧のようにNYダウは何度か大きく下がるとき(暴落)がありながらも、株価は右肩上がりに上昇を続けています。株価が上がるということは、経済が成長していることを意味します。米国は経済成長を続ける下地が揃っているため、今後もこれまでと同様に上昇していく可能性が高い。
そのため、今後も暴落が起きたとしてもいずれ株価は元に戻り、そして上昇していく=投資している資産が増えていくということです。ただ、日本では失われたウン十年と言われるように、今後の経済成長が見込めるかどうか分からないので、僕は米国株で運用することを勧めています。
株価が下がっても積立を止めないほうが良いのは、いずれ株価が戻るからという理由だけではなく、株価が下がったときに積立をしていると、安い価格で積立ができることも大きいです。
例えば、毎月10,000円を積み立てる場合、1月の株価が1,000円なら10株購入できます。1株あたりの平均取得(購入)単価はもちろん1,000円。
次に、2月の株価が500円に下がったら、今度は20株購入することができます。合計20,000円の投資で30株を保有できたので、1株あたりの平均取得単価は約666円と下がりました。そして3月に株価が1,000円になると10株購入し、合計30,000円で40株を保有。平均取得単価は750円となります。
このとき、株価は投資を始めたときと同じ1,000円なのに、平均取得単価は750円なので1株あたり250円の利益が出ていることになりますね。合計40株保有しているので、10,000円の含み益となります。
含み益とは、株を保有している状態で出ている利益のこと。これを売却したときに初めて、利益が確定します。逆に、損をしている状態は含み損と言います。
極端な値動きの例を挙げましたが、株価が下がったときに積立を継続すると平均取得単価を下げることができ、株価が元に戻る頃には利益が出るようになるのです。
言わば、暴落は将来のリターンを加速させるための起爆剤。暴落を制する者が株式投資を制す…なんて格言はありませんが、ここで僕が提唱しておきましょう。
なお、毎月一定額を積み立てることを「ドルコスト平均法」と言います。ドルコスト平均法のメリットはここで説明した平均取得単価を下げられることですが、その後に株価が戻らないと逆に損失が膨らんでしまうデメリットもあります。
他にも一長一短なところはありますが、僕たちが現実的に投資する場合はドルコスト平均法がベターな戦略となるので、メリット・デメリットはあまり気にしても仕方ないと思います。
コロナショックでも投資は継続してください
2020年、コロナショックによって世界的に株式市場もリーマンショック以来の暴落が起こっています。
つみたてNISAが始まったのが2018年なので、つみたてNISAで投資を始めたという人はコロナショックで大きな含み損を抱えることになったはず。それ以前から投資をしている僕も、一気に含み損に転落しました。
しかし、これまでも暴落は何度も起こっており、これは必然の現象なのです。原因がウイルスになるとは誰も想像していなかったでしょうけど。
大きな含み損を抱えていつまでこの状況が続くか分からず不安に駆られても、これまでの暴落後の株価がどうなってきたかを考えると、投資を止めないことが最適解です。むしろ、投資を始めて間もないなら投資額はそこまで大きくないはずなので、含み損も金額的には大きなものではないはず。
そのタイミングで暴落を経験できるのは、今後に向けては貴重な財産となるでしょう。
コロナショックほどの暴落は、そうそう起こるものではないです。この経験をしたことで、今後多少の株価下落が起きたとしても、慌てることなく過ごすことができるでしょう。
実際、僕は投資を始めてすぐにそこそこの株価下落を何度か経験したことで、今回のコロナショックでもさほど気にせず投資を続けられています。コロナで含み損が続いているとしても、諦めずに投資は継続してください。
積立の間隔について
つみたてNISAでは、証券会社によって積立を毎日・毎週・毎月の中から選択できます。
正直、どれが最適かという答えはないと思います。どの期間が最も良い結果になるのかは、結果論でしか分からないからです。ただ、つみたてNISAは20年の長期投資が前提なので、ぶっちゃけどれを選んでも大差ないでしょう。
一応、それぞれで考えらえれるメリット・デメリットについて解説しておきます。
毎日積立のメリット・デメリット
毎日積立をすることは、究極の時間分散投資と言えます。
株価は日々変動するので、毎日積立なら突発的な暴落が起きたときに、安い株価で多くの株数を買うことができます。株数を多く買えることで、その後に株価が上昇したときはリターンが一気に大きくなるのは先ほども言った通り。
しかし、毎日積立だと一回の買付金額は少なく、株価が暴騰した(大きく上がった)日にも買ってしまうことになるので、良くも悪くも影響は少ないでしょう。
楽天証券で毎日積立の設定している場合、休業日だとその日の投資が行われないようです。休業日の分だけ投資する額が減ってしまうことになるため、それが嫌なら手動で取引を行う必要があります。SBI証券では前営業日に注文発注を行うようなので、問題ありません。
毎日積立のデメリットは、取引のたびに報告書がメールで届くのでメールボックスがパンパンになる…ということ。(ほとんどないけど)重要なメールを見逃してしまうリスクもあるので注意しましょう。
毎週積立のメリット・デメリット
毎週積立の場合、毎日積立に比べると株価が下がったときに買い逃す可能性があります。
しかし、一回の投資額が毎日積立より多くなるので、タイミングが良ければ安いときにより多く買えますね。逆に、積立の設定をした日に株価が高くなったときは、ちょっと残念な気持ちになってしまうかもしれません。
毎月積立のメリット・デメリット
月に一回しか投資を行わないので、たまたま買付日前後に株価が急上昇し、高値掴みをしてしまう可能性があります。その直後に大きく下がったりすると、なんでやねんッ!と思ってしまいそうです。
買付日前後に大きく下がった場合は、毎日・毎週に比べて多く買えるので、それが続けば投資リターンは最も高くなる可能性もあります。
どれを選んでも大差はない
毎日・毎週・毎月と積立の間隔が長いほど、購入時の株価によって投資リターンに与える影響が大きくなる可能性があります。
しかし、20年も運用するならその影響は微々たるもので、そもそも短期的な株価がどうなるかなんて分からないので考えるだけ無駄。僕はあれこれ考えた結果、そうした結論に至りました。
楽天証券の補足
楽天証券では積立分を楽天カードで支払いができ、購入額の1%が楽天スーパーポイントとして還元されるため、かなりお得になっています。
もし普段から楽天カードを使っているなら、有無を言わさず楽天証券で決まりでしょう。
まだ持っていない方でも、発行するだけで5,000ポイント(時期によって変わる)が貰えたり、ポイントで投資をすることもできるので、これを機に発行してみてはいかがでしょうか?
☞ 楽天カード
ただし、楽天カード決済を選ぶと、積立間隔は毎月しか選択できません。まぁそれによるデメリットはないので、気にしなくてもいいでしょう。
まとめ
つみたてNISAを始めるなら、ネット証券で口座開設するのがベストです。中でも、楽天証券はポイントが貯まる分だけお得。
いざ投資を始めたら、途中で暴落が起ころうとも積立を継続することが、資産形成を成功させる秘訣です。そのためには長期投資に適した商品を選ぶことが重要ですが、裏を返すとそれさえできれば大丈夫ということ。
別の記事でお勧めの商品を紹介しているので、その中から選んで積立の設定をするだけで、あなたのつみたてNISAは成功したも同然です。
つみたてNISAでお勧めの商品を紹介しています。

楽天証券とSBI証券の口座開設方法を紹介しています。


投資初心者向けに、長期インデックス投資について解説しています。

コメント