SBI証券ではこれまで、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」を通じて、投資信託で米国ETFであるVOOに投資をすることができました。商品自体は信託報酬も安く、資産形成に最適とも言えるものですが、類似した商品を楽天証券で運用すれば楽天ポイントが貯まるため、個人的にはそちらをお勧めしています。
SBI証券では6月29日に、新たに米国ETFへ投資する投資信託が追加されました。ひとつはS&P500よりさらに広く米国企業へ分散投資ができるVTI、ひとつは高配当企業への投資を行うVYMが対象の商品です。
SBI・Vシリーズ
正式名称は長いので、SBI証券での愛称表記で紹介します。
名称 | 対象 | 信託報酬 |
SBI・V・S&P500 | VOO | 0.0938% |
SBI・V・全米株式 | VTI | 0.0938% |
SBI・V・米国高配当株式 | VYM | 0.1238% |
新たに追加された全米株式は、「世界経済を牽引する米国の企業約4,000社の株式にまとめて投資します。」という商品で、S&P500同様これひとつに投資をしておけば資産形成は成功したも同然と言える商品です。
米国高配当株式は、配当利回りは高くても株価の上昇という点ではS&P500や全米株式に劣るため、資産形成の段階ではあまり効率的ではないのでは?と個人的に思うところがあります。僕も以前はVYMを保有していましたが、今は資産の最大化を目指すため売却してVTIを中心に運用するようになりました。ただ、それが正解なのかどうかは正直分かりません。
SBI・Vシリーズのメリット
これはもう言うまでもなく「信託報酬の安さ」ですね。類似した商品と比べてみましょう。
名称 | 対象 | 信託報酬 |
SBI・V・S&P500 | VOO | 0.0938% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | S&P500 | 0.0968% |
SBI・V・全米株式 | VTI | 0.0938% |
楽天VTI | VTI | 0.162% |
SBI・V・米国高配当株式 | VYM | 0.1238% |
楽天VYM | VYM | 0.192% |
実際にはここに「隠れコスト」と呼ばれる手数料がプラスされますが、トータルコストはSBI・Vシリーズが最安となっています。また、SBI・V・全米株式はつみたてNISAでも購入できます。
投資信託でETFに投資できるメリットですが、投資信託は100円から積み立てることが可能です。ETFでは1株単位での購入となるので、投資信託に比べると少額投資が難しい。投資信託ならとりあえず…という感覚で始めやすいですね。ETFの購入はドルになりますが、投資信託は円で購入できるのも手軽です。
同様の投資先であれば、信託報酬が安いに越したことはありません。そのため、これでSBIが一歩リード!というわけでもないのが悩ましいところ。
先ほども言いましたが、楽天証券では楽天カードで支払うことで、積立額の1%がポイント還元されます。そのため、信託報酬の差がわずかであれば、こちらのほうがお得になる可能性があります。投資額が大きくなれば信託報酬が安いほうが良くなると思いますが、そこまで資産が増えればもはや微々たる差は気にする必要もないでしょう。
どちらにせよ資産形成には最適な商品なので、どちらを選ぶかよりも「早く投資を始める」ことのほうが重要だと思います。
SBI証券では6/30より三井住友カードで積立の支払いをすることで、Vポイントが貯まるようになりました。期間限定で最大3%還元となっていますが、カードの種類的にほとんどの方は1.5%になりそう。キャンペーンが終わると0.5%の還元になるので、楽天証券に比べると利便性も含めて一枚落ちる感じですね。
Vポイントなんて初めて聞いたぜ…
まとめ
これまではポイント還元の観点から投資信託の積立には楽天証券がベストと考えていましたが、今回の三井住友カードとの連携により、SBI証券での運用もお勧めしやすくなりましたね。
商品自体は信託報酬の安さからSBI証券に軍配が上がるので、どちらを選ぶか迷う方も増えそう。ただ、その違いは資産形成において大して重要ではないので、あまり気にせず好きなほうを選べば問題ありません。
SBI証券の口座開設方法です。

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