僕は米国株投資を始めて約6年になりますが、投資を始めたのは30代前半のときでした。今になって思うのは、なぜもっと早くから始めておかなかったのだろう…ということです。
株式投資は一見、複雑で難しそうで必死に勉強しないと損をするだけと思われそうですが、ここでおすすめする「米国株のインデックス投資」なら、正直たいした知識も必要ありません。
米国株のインデックス投資は早く始めるほど有利なため、20代・30代の方でどうやって資産形成をすればいいかと考えている人に最適。もちろん、40代以降でも大丈夫ですよ。
米国株投資は難しくない!
最初にはっきりと言っておきますが、米国株のインデックス投資は英語ができなくても、金融・経済の知識や興味がなくても問題ありません。僕なんて中学時代に英語は諦めていますからね。
もちろん、金融や経済への関心もないですが、そんな僕ですら資産を増やすことができています。しかも、日々どういったことをしているかというと、何もしていません。THE・ほったらかし。
んなアホな…と思うかもしれませんが、米国株のインデックス投資は得てして「つまらないもの」と言われることがあります。
それは、何度も売買するわけでもなく日々ほったらかしにしているだけなので、やることがない=刺激がないという意味で使われているのだと思います。
米国株のインデックス投資のやり方について簡単に説明すると…
- 証券会社で口座を開設する
- 投資信託もしくはETFを毎月積み立てる
- 爺さん婆さんになるまでほったらかす
これだけです。嘘じゃないです。僕はすでに「3」の爺さんになるまでほったらかすのフェーズに入っていますよ。
もちろん、ほったらかしにするには投資する商品選びが重要ですし、なぜほったらかしで大丈夫なのかということも理解しておくに越したことはないので、そのための勉強はしたほうがいいです。
このブログの株式投資に関する記事をご覧になっていただければ、だいたいのことは理解していただけると思いますが、実際に投資をしていないと意味がわからないことも多々あるかもしれません。
なので、僕は友人には「とにかく投資を始めてみたらいい」とアドバイスしていますね。どのような商品を選べばいいかなども直に教えられるし、体験するほうが何倍も理解が進みます。
ブログをご覧になっていただいている方に直接話をすることはできないので、いきなり投資をしろと言われても不安でしょうから、まずは他の記事も読んで不安を解消していただければと思います。
正直、米国株のインデックス投資で一番のハードルになるのは、最初の口座開設かもしれません。ハードルといっても、聞きなれない単語が出てくるのでややこしくて面倒という意味合いが大きいですけどね。
口座開設の方法も別の記事で画像を交えながら解説しているので、それを見ながら進めれば問題なくできると思います。
いざ口座開設が済んで積立を開始したら、米国株のインデックス投資はなぜほったらかしで大丈夫なのかを理解するための勉強をしましょう。
それを理解しておかないと、株式投資で稀に訪れる「暴落」と呼ばれる株価の大幅な値下がりに耐えきれず、損をした状態で投資を止めてしまう可能性があるからです。
資産形成で重要なことは、途中で株価が下がることがあっても投資を継続すること。それを理解するためにも、まずは「インデックス投資とはなにか?」ということについて解説していきます。
インデックス投資とは?
投資の世界で言うインデックスとは「指数」を意味し、指数とは例えば「日経平均株価」や「TOPIX」などのことです。
日経平均株価は東証(東京証券取引所)1部に上場している225社の株価の平均のことで、ざっくり言うと日本を代表する企業の平均株価ってことですね。平均値の出し方や、どの企業が採用されているとかは覚える必要はありません。というか、僕も知りません。
TOPIXは東証1部に上場している全ての企業を対象としており、日経平均株価より対象企業が多いことになります。また、指数の単位も日経平均株価は「円」でTOPIXは「ポイント」ですが、これも気にする必要はありません。
株式投資と聞くと、どこかの企業の株を直接購入するイメージがあるかもしれませんが、この日経平均株価に採用されている企業の全てにまとめて投資することもできます。
そのためには「投資信託」や「ETF」という商品を購入することになりますが、こうしたある指数へまとめて投資できる商品(投資信託・ETF)で運用することを「インデックス投資」と言います。
つまり、米国株のインデックス投資とは、米国のとある指数へ投資をするということ。その代表的なものが、「NY(ニューヨーク)ダウ」や「S&P500」と呼ばれる指数です。
NYダウは米国の代表的な30社を対象とした指数、S&P500は500社を対象とした指数です。どのような選出されているかなど、小難しいことは覚える必要はありません。というか、僕も知りません。
インデックス投資のメリット
インデックス投資は投資信託やETFを通じて行うので、インデックス投資のメリット=投資信託・ETFのメリットとも言えます。
この投資のメリットとして、少額からでも分散投資が可能で、しかも手間もかからず簡単にできるということが挙げられます。だからこそ、初心者で知識がなくても大丈夫なんですね。
例えば、投資できるお金が10,000円しかないと、株価によっては複数の企業へ投資することができなかったり、そもそも買えない可能性があります。
しかし、投資信託では100円から購入できるものも多く、その投資信託では複数の企業への分散投資ができます。イメージとしては、100円のうち10円をA社に、5円をB社に、3円をC社に…という感じで、指数に採用されている企業へ少しずつ投資できると思ってください。
多くの企業へ分散して投資ができることがなぜメリットになるのか?
それは、ひとつの企業へ集中的に投資をしていると、うまくいけば大きな見返りが得られるぶん、その逆も有りえます。下手すると、株券は紙屑同然になる可能性も。
イチかバチかの大勝負をしたいならそれで構いませんが、堅実な資産形成を目指すにはとても向かないやり方です。
一方、多くの企業へ分散投資をしていると、ひとつの企業がダメになっても他の企業がカバーしてくれます。そのトータルでプラスになれば、投資している自分の資金も増えてくれますよね。
そのため、分散投資は一企業の業績に左右されず、結果的に安定した運用ができるようになります。
リーマンショックやコロナショックのように、時にはどの企業も大きく値下がりすることもありますが、個別株より値動きはマイルドになるのがインデックス投資の特徴でありメリットになります。
ただ、ETFは投資信託とは違い、1株○円という株価が付いているので、金額によっては少額投資することはできません。そのため、少額からの投資には投資信託が最適と言えます。
インデックス投資では手間がかからないのも大きなメリットです。
株式投資と言えば株価のチャートを見ながら頻繁に売買しているイメージがあるかもしれませんが、あれは投資というより投機=ギャンブル的なやり方なのでインデックス投資とは違います。
投資信託やETFには積立の設定ができるため、最初に設定すれば後は基本的にほったらかしで大丈夫です。資産形成には長い時間が必要なので、短期的な株価の動きを気にする必要もありません。
本来は毎日の株価をチェックする必要もないんですが、日々の株価がどのような動きをするのかを知っておくため、最初はチェックしておくのもアリかなとは思います。
インデックス投資のデメリット
インデックス投資のデメリットは、結果が出るまでにとにかく時間が必要になるということ。種銭が多ければその限りではありませんが、これから投資を始めるほとんどの人はそうではないでしょう。
インデックス投資で資産形成ができる理由に、複利の力が働くことがあります。仮に、毎月1万円(年間12万円)を、米国株のこれまでの平均的な成長率で運用したとき、以下のようなグラフになります。

縦軸が資産、横軸が時間です。
グラフを見ても分かるように、最初の数年間はそれほどお金は増えていません。しかし、10年を過ぎた頃から徐々に増える速度が上がり、20年も経てば急激に伸びてますよね(理由は後述)。
インデックス投資では基本的に積立がメインになりますが、積立額が多いほど複利の力が働くのは早く大きくなり、少ないほどお金を増やすには時間が必要になります。
つまり、これから毎月少しずつ積立を始めても、それが実を結ぶのは数十年後になるということ。
結局、投資でもお金を持っている人ほど有利という残酷な現実ですが、それを嘆いてお金が増えるわけでもないですし、自分ができることをやっていくしかありませんね。
しばらくはお金が増える実感はないですが、預貯金しているよりかは増えるペースが(比べものにならないくらい)速くなるのは間違いありません。将来のためと割り切って、コツコツ頑張りましょう。
また、投資信託やETFでは「信託報酬」という経費が必要になりますが、現在は気にする必要がないくらいコストは安く優良な商品が多いので、デメリットと呼ぶまでもないと考えています。
複利とは
ここで20年以降に急激に資産が増えていく要因となる複利について説明しておきましょう。
僕のような一般庶民が資産形成をするためには、この複利の力が必要不可欠であり、これを知れば預貯金オンリーなんて馬鹿らしくなってしまいます。
複利とは、簡単に言えばお金がお金を生む仕組み。例えば、100万円を投資して、3%の運用益(3万円)が出るとします。
複利で運用するということは、運用益を翌年の元本に足して2年目の運用をするということなので、2年目の元本は103万円となります。すると、2年目の運用益は30,900円となり、1年目より多くなります。
3年目以降も同じように繰り返すことで徐々に元本が増えていき、同時に運用益も増えていきますね。
年数 | 元本 | 運用益 |
1年目 | ¥1,000,000 | ¥30,000 |
2年目 | ¥1,030,000 | ¥30,900 |
3年目 | ¥1,060,900 | ¥31,827 |
4年目 | ¥1,092,727 | ¥32,782 |
5年目 | ¥1,125,509 | ¥33,765 |
これがお金がお金を生む複利という仕組みですが、1年目の元本を複利運用するだけでは資産を増やすのに時間がかかり過ぎます。また、最初に100万円を投資するというのも現実的ではありません。
そこで僕たちのような庶民に適しているのが、毎月貯金をする感覚で積立投資をすること。そうすることで、先ほどのグラフのように毎月1万円の積立を30年(360万円)続けたとき、複利の力で約1,200万円にもなっていたのです。
複利は雪だるまに例えられることがあります。
雪だるまは最初の芯を作るまでが大変ですが、芯ができれば後は転がしておけば勝手に大きくなりますよね。複利も同じように、元本を大きくすることが大変ですが、それさえできれば後は勝手にお金が増えていってくれるのです。
お気付きかもしれませんが、実は預貯金も複利運用なんですよね。ただ、現在は金利が低すぎるため、数百万円を預けても利息はごく僅かにしかなりません。これではいつまで経っても元本が増えませんから、お金がお金を生む仕組みにはなり得ないのです。
一方、株式投資ではお金がお金を生む仕組みが作れるくらいのリターンが見込めるので、若い人ほど積極的に投資をしておくと、将来の生活が楽になっていく可能性が高くなるでしょう。
世のお金持ちがさらにお金持ちになるのは、お金持ちほど何らかの投資を行って複利の力を活かしているからに他なりません。お金持ちほど預貯金なんてほとんどしてないんじゃないでしょうかね。
投資信託では100円から投資ができると言いますが、いくら株式投資のリターンが見込めても投資額が少なすぎると複利の力も活きません。
投資の感覚を知るために100円から始めるのは良いと思いますが、いつまでも少額すぎる積立ではあまり意味もないので、できるだけ投資に回せるお金を確保できるようにしたいですね。
とはいえ、普段の生活に支障がない範囲で投資をするのが鉄則であることは忘れずに。
まとめ
米国株のインデックス投資なら、誰でも十分な資産形成ができる可能性があります。そのためには長い時間が必要なので、20代・30代にはうってつけです。
やることも口座開設をして積立の設定をするだけで、後は株価が下がろうと積立を継続するのみ。普段なにかしなければならないこともありません。マジでほったらかしです。
日本の株ではなく米国株を選ぶのも理由があるので、ほったらかしでも不安にならずに投資を続けられるよう、以下の記事もご覧になっていただければと思います。

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