ロードカナロアは現役時代、短距離戦で世界を制した名馬です。
キングカメハメハの後継種牡馬として期待されましたが、その期待通りに初年度から三冠牝馬アーモンドアイを輩出。コンスタントに活躍馬を出し、リーディング争いの常連になることは間違いないでしょう。
ロードカナロアのポイントは、サンデーの血を持っていないので良血のサンデー系牝馬と配合できること。能力の高いロードカナロアと能力の高い牝馬なら、そりゃ強い馬も産まれるってもんですよ。
ここではロードカナロアを馬券にどう活かすべきかについて紹介していきます。
ロードカナロア産駒の特徴と狙い方
ロードカナロアは父キングカメハメハ・母父ストームキャットという配合で、スタミナよりもスピードと馬力を強調している血統です。
馬場 | 出走数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
芝 | 1799 | 13.9% | 25.5% | 34.6% | 76% | 75% |
ダート | 808 | 11.5% | 22.9% | 32.3% | 88% | 87% |
ダートの勝ち星は全体の約3割を占め、回収率は芝よりもダートのほうが高いですね。
ダートの狙い方
しかし、ダートでは中距離を走り切るスタミナがないのか、1600m以上になると苦戦しています。
距離 | 出走数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
1500m以下 | 500 | 13.6% | 25.0% | 35.2% | 121% | 103% |
1600m以上 | 308 | 8.1% | 19.5% | 27.6% | 34% | 61% |
ダートを走る馬は母父が米国型が多いのかと思いましたが、どうやらとくに関係なく走っているようです。これはロードカナロア自身がストームバードの血を持ち、ダート適性を秘めていたからでしょう。た、多分…
ただし、現状はダートの上級クラスで通用する馬はほとんどいません。そもそも、ダートの重賞を目指して育成されることが少ないでしょうからね。
ですから、ロードカナロア産駒はダートの下級条件、さらに短距離に絞って狙うほうが良さそうです。
他には内枠よりも外枠のほうが好成績。
枠 | 出走数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
1~4枠 | 225 | 12.0% | 22.7% | 33.8% | 124% | 95% |
5~8枠 | 275 | 14.9% | 26.9% | 36.4% | 119% | 109% |
いや、内枠もええやんけ!と思いますが、たしかにその通りですね。ただ、詳しく見ると1.2枠と6枠より外が良く、3~5枠の真ん中がとくに成績が悪くなっています。
枠 | 出走数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
1~2枠 | 105 | 15.2% | 27.6% | 39.0% | 167% | 119% |
3~5枠 | 198 | 10.6% | 21.2% | 29.8% | 79% | 69% |
6~8枠 | 197 | 15.7% | 27.4% | 38.6% | 140% | 127% |
こうなる明確な理由はわかりませんが、砂を被らない外枠が向いていることは間違いないので、狙いは外枠を中心にしたいところです。
まとめると、ダートは短距離の外枠狙いがベスト!ということです。ついでに、距離延長ローテはやや苦手というかダートでは不利なので、延長ローテは避けたほうがいいですね。
芝の狙い方
ロードカナロア産駒の芝での狙い方ですが、ぶっちゃけデータ的には特徴がまったくありません!逆に、どの条件でも無難に走ることが特徴でしょうか。
優等生タイプなので、大穴の激走はあまり見込めません。
単勝オッズ | 出走数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
1~29.9倍 | 1497 | 16.4% | 29.8% | 40.2% | 82% | 78% |
30~99.9倍 | 302 | 1.3% | 4.3% | 6.6% | 48% | 60% |
ちなみに、30~99倍の平均的な回収率は単複ともに75%ほどあるので、ロードカナロア産駒はいっそう穴馬が走っていないことが分かります。
他に粗探しをすると、非根幹距離での成績がよくありません。
単勝オッズ | 出走数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
1~29.9倍 | 474 | 16.5% | 28.9% | 39.5% | 75% | 74% |
30~99.9倍 | 96 | 0.0% | 1.0% | 3.1% | 0% | 21% |
人気馬は優等生ゆえに、能力の高さでこなしてしまいますが、人気薄の激走はさらに見込めなくなるのが非根幹距離です。
人気馬の弱点
視点を変えて、人気馬が苦手な条件を探してみます。穴馬の好走が少ないなら、人気馬を消すタイミングを考えればいいわけですよ。
なんでもこなしてしまいそうな気がしますが、人気馬は内枠でパフォーマンスを下げていることがわかりました。
枠 | 出走数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
1~2枠 | 191 | 22.5% | 37.2% | 50.8% | 65% | 70% |
3~6枠 | 401 | 23.2% | 41.9% | 55.9% | 81% | 85% |
7~8枠 | 239 | 26.4% | 43.5% | 52.3% | 89% | 81% |
とくに、多頭数になるほど内枠がマイナスになります。優等生ゆえに、ごちゃごちゃとトラブルに巻き込まれるのはイヤなんでしょう。
ただし、明らかに内枠が有利になりやすい1200mはその限りではありません。
まだ人気馬が1000mの内枠で出走したケースはないですが、1000mは内枠不利なコースなのでマイナスになると思います。
他には重馬場を苦手としていそうです。
馬場状態 | 出走数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
良・稍重 | 778 | 24.4% | 41.4% | 54.1% | 81% | 81% |
重・不良 | 53 | 17.0% | 39.6% | 47.2% | 63% | 71% |
イメージ的にはパワーがあって重でもこなしそうですが、現状はパフォーマンスを落としていますね。ただ、サンプルが少ないので今後改善されてもおかしくはなさそう。この要素は今後もチェックしておきたいと思います。
まとめ
ロードカナロアは非常に優等生タイプで、種牡馬として同期のオルフェーヴルとは真逆の特徴を持っていると言えます。
馬券の狙い目としてはダート下級条件の短距離戦の外枠、ただ延長ローテは避けたほうがいいです。
芝では穴馬の激走には期待できないので、人気馬を消すタイミングを掴んで馬券に活用しましょう。
そのポイントは内枠・多頭数です。馬場が悪化したときも、疑ってかかるといいでしょう。


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