僕は今の日本では選挙に行っても意味がないと考えているので、これまでほとんど行ったことがありません。
海外ではどうか知りませんが、日本では選挙に行かないと非国民扱いされるのが謎ですね。それでも僕が選挙に行かないのは、やはり「行っても意味がない」としか思えないからです。
世代間格差の問題
今は行っても意味がないという理由ですが、昔は「よく分からない、面倒だから」という理由が大きかったです。それでも歳を取るにつれ、ちょっとは政治関連のニュースも見るようになり、今では世代間格差による問題が大きいと感じるようになりました。
1票の格差という言葉はよく聞きますが、それよりも世代間による格差のほうが深刻です。
日本では若者よりも高齢者のほうが圧倒的に多く、20代と30代が全員投票したとしても、40代以上の40%が投票するだけで同数になるそうです。
若者を支援する政策を掲げる政党と、高齢者を支援する政策を掲げる政党。国民全員が投票するとして、果たして若者が勝てる要素があるのか?
結局、どれだけ綺麗事を並べて若者の投票率を上げようと、押し寄せる圧倒的な「数」の前には太刀打ちする術がないんですよ。
自分の1票では変わらない
あなたの1票が大事なんです!と言う人がいますが、自分の1票でいったい何が変わるのかと聞きたい。
ただでさえ1億分の1でしかない自分の1票には影響力が小さいのに、さらに世代間格差がのしかかると、僕の1票はもはや0.1票くらいの価値しかないんじゃないの?
自分の1票で変わることが明確に分かれば、そりゃ行動する気も少しは起こるでしょうけどねぇ…
若者の投票率を上げるのは難しい
若者が選挙に行かないことが問題視されています。高齢者に寄りそう政策が多く、その高齢者の割合が多ければ、若者の投票率を上げるのは難しいでしょうね。
全世代の意見を平等に汲めるよう、世代間格差を是正しないかぎり若者の投票率は上がらない。
それ以前に、義務教育の時点で政治に対する勉強が必要ですよ。かと言って、自分が学生なら勉強するのかと言われると…まぁせんわな。
ただ、それはテレビなどの影響も大きいと思います。
もっとテレビで政治や年金、その他もろもろの話題を議論するような番組を放送し、親がそれを見て子供と意見を交わす。
そうやって政治がもっと身近にあるのが当たり前のようになれば、学生のときから意識が高まるのではないでしょうか?
現状でそれを望むのは無理でしょうけど。
若者の投票率が上がったところで…
2019年の参院選の結果では、全世代で自民党の支持率がもっとも高かったようです。
投票率は24年振りに50%を下回ったとのことですが、今の政権に不満があって政治に関心のある人なら投票に行っていることでしょう。
投票に行かないのは、政治に興味がないとか、自分が投票しても意味がないとか、どこが政権を握っても良いと考えている人のはず。
つまり、若者のなかでも現状を変えたいと思う人は、選挙に行って自民党以外に投票しているんです。
その若者の間でも自民党がもっとも支持されているということは、投票率が上がったところで結果は変わらないということ。
正直、若者が自民党を支持しているというのは意外でしたね。「自民党が」よくて投票したのか、「自民党しか」投票するような政党がなかったのか、若者の真意はいかに?
白票なんて時間の無駄
僕が選挙に行かない理由には、ほかにも投票したい政党・候補者がいないこともあります。
それでも白票でも良いから選挙には行けよバカヤロー!と言う人がいますが、はっきり言って白票なんて何の意味もない、完全なる時間の無駄でしかありません。
白票推奨派としては、投票したい人がいない意思表示になると考えているようですが、それ本当に思ってますか?
実際には白票はただの無効票ですから、何も影響はありません。投票したい人がいない意思表示とは、いったい誰に向かってしているのか。
政治家が白票が多くなれば危機意識を持つだろう?
そんなまともな意識を持っていれば、すでに投票率が低すぎること自体に危機意識を持っていますよ。
これまでも白票に意味があると信じて投じている人たちは大勢いるはずです。その結果、その意思表示は政治家に伝ったのでしょうか?白票を投じたことで、何か変わりましたか?
ほら、意味ないでしょ。
白票・棄権は全権委任?
白票や棄権(投票に行かない)は、選挙結果への全権委任という解釈がされていますが、政治家がそう考えている時点でヤバいですよね。
投票率がどれだけ低くても、自分たちは国民に選ばれたと都合よく解釈できる頭の作りがすごい。
実際、なかには委任している人もいると思いますが、少なくとも僕は全権委任するつもりで選挙に行かないわけじゃありません。
A候補は美術館を建設すると公約に掲げ、B候補は水族館を建設すると公約に掲げている。
あなたはどちらも無駄だから建設するべきではないと思っているから、A候補にもB候補にも投票せずに棄権した。
就職しないで、ブロガーになった人のBlog
まさにこれです。
どちらにも投票したくないから投票しなかったのに、なぜ結果に納得しますと解釈されてしまうのか。
また、投票しなければ文句を言えない理論のように、無駄なものは無駄と言えないこんな世の中はポイズンです。政治家が都合の良い解釈をやめないかぎり、白票に意味を見出すことは無理。結果、白票はいつまでも意味がない。
それが答えだ!
政党が代われば国が良くなるのか?
あなたの1票で政治が変わるという発言の意図は、政権を代えることができるという解釈ができます。
違うかもしれませんが、僕には政権が代わらないと政治が変わるとは思えないので、その前提で進めますよ。
では、僕の1票で政権が代わり、政治が変わったとしましょう。しかし、現野党のいずれかが政権を握ったところで、その先に明るい日本の未来は待っているのでしょうか?
それはやってみなければ分かりません。分かりませんが、現状の野党の仕事ぶり(主に与党の揚げ足取り)を見ていると、暗黒の未来しか見えません。
つまり、自分の1票で何かが変わる可能性があるとしても、それがお先真っ暗な未来なら、結局は意味ないやんってことです。
自分でできることは自分で頑張る
ぶっちゃけると、僕は政治に何の期待もしていません。政権がこのままでも、政権が代わっても期待はしないので、選挙の結果がどうであれ気にしていないのです。
だからといって文句を言うわけではなく、政治に期待ができないから自分でできることは自分で何とかしようと考えています。
まぁ自分でできることは、主に金銭面ですよね。金銭面は政治に頼らずとも、自分の意識ひとつで何とでもなります。(何らかの事情がある方は別ですが)
基本的に、日本は十分豊かで恵まれている国だと思ってるし、身の丈に合った生活をしていれば普段の生活には困るようなことはない。それでもお金がないと言うなら、それは身の丈に合った生活じゃないってことですよ。
給料が低すぎる?
その会社を選んだのはあなたですし、転職・副業と収入を増やす手段はいくらでもあります。でもそれをせずにダラダラとその会社に居座る選択をしているのは、ほかでもないあなたです。
人はやろうと思えば自分が思っている以上に色んなことができる。僕はそう思っているので、できない理由よりもとりあえず行動してみろよって話です。
まとめ
日本では政治の話を外でするのはタブー視されていることがありますが、なぜ大事なことを議論することがタブー視されるのでしょうか?
政治に関する問題は、自分ひとりで調べて理解するには難しすぎます。周囲でそういった話をすることは、自分の知らないことを知るきっかけにもなります。
別に他人と意見が違ったっていいじゃない。だって、人間だもの。
意見は違って当たり前ですから、それで口論になるのは幼稚すぎます。口論するのでなく、色んな意見を参考にして自分なりの考えを出す。
そうやって政治に関する話をおおっぴろげにすることが、政治に関心を持つためには必要不可欠です。
とはいえ、世代間の格差、若者でも自民党を支持している現状、自分が投票に行ったところで結果には影響を与えることはないので、僕が投票に行くことはないかな。
関心がないわけじゃないですけどね。

心変わりして投票に行ってきました。

コメント
たしかにあなたの1票ではなにも変わらないでしょう。
ただあなたのような方がたくさんいるからこそ変わらないとも言えます。
確かに若者の比率が低く、高齢者が有利なのは違いありません。
しかし、多くの若者が選挙に行けば、無視できない数になるでしょう。
いくら高齢者優先と言ったって政治家も若者票を無下にはできなくなります。
ただ、応援したい政党がいないというのは理解できます。
それでも1番自分の理想と近い政党に投票するつもりです。
コメントありがとうございます。
そうですね、結局は自分が投票したところで変わらないと諦める人の積み重ねが大局を動かせない結果になると思います。それに、日本はあまりにも政治が身近でないのも、若者が関心を持てず投票率が上がらない原因でしょう。日本では教育の仕方もそうですが、大人でも暗黙の了解で政治についてはあまり話をしないようにしている点が大きな問題だと感じますね。
今回は財政について「反緊縮」で日本が変わる可能性を感じたので、僕は国民民主党に投票しようと思っています。自分の知らなかった新しい発見もあるかもしれないので、もっと友人の間でも意見を交換し合えるのが当たり前の世の中になってほしいです。
政治家も食うためには選挙戦に勝たなければなりません。
当選しなければ無職になります。
もしご自分が候補者として選挙戦で戦わなければならないとしたら、票を得るためにどのような作戦を立てると思いますか?
投票率の高い層からの得票を1番に考えるのが当然だと思います。
投票率が高いのは高齢者です。
若者の投票率は低いですから若者からの得票は期待できません。
高齢者に振り向いて貰うしかないのです。
高齢者の票を集めなければ食って行けないのです。
当然、高齢者の好む政策が多くなります。
この単純なカラクリに気づいていない若い人が多いのです。
私もそうでした。
投票したい政党がなければ白紙で投票するんです。
白紙で投票するだけでも存在していることの意思表示になるのです。
投票に行かないこととは意味が違います。
こればかりは一人一人が自覚するしかありませんが、その自覚があるのが高齢者なのです。
投票に行かないということは権利を放棄するのですから、自分で自分を存在していないことにしているのと一緒なのです。
コメントありがとうございます。
よく高齢者の投票率が高い=高齢者向けの政策寄りになると言われますが、実際のところそれほど高齢者優遇の政策ばかりになっているのでしょうか?
僕の選挙区の候補者を見ても、子育て・教育支援などの高齢者以外に向けた政策を掲げていますし、政党ごとの公約でも全世代に向けた政策を掲げているように感じます。そのため、僕は高齢者の票を集めるために活動しているといった考え方は、ただの思い込みではないか?と思うのです。
また、白票でも意思表示になるというのも、言い方は悪いですが思い込みに過ぎません。白票が多ければ政治家は危機感を持つようになるのでしょうか?
ほとんどの政治家は、そのような国民にとって都合のいい解釈はしないでしょう。現実として意味を成していないわけですから、白票でもいいから投票しようは自己満足なんです。
やはり、日本の問題点は有権者ひとりひとりが政治に関心がなさすぎること、知識がなさすぎることでしょう。
そこを改善してそれぞれの投票にしっかりと意思を持たせることが重要だと思います。そのためにも、当たり前のように政治の話題ができる社会になればと思いますね。
現在21歳の者ですが、やはり数の暴力には敵わないですよね…若い人で投票する気のない人全てが投票する環境を作れるのであれば、多少は変化があるかもしれませんが、今の日本には無理でしょうね。多数決の原理という考え方が変わらなければ、若い人で選挙に興味を持った人がいても、結局白票や選挙は無駄だと考える人が出てくるのも納得できます。本日衆議院選挙がありますが、私は行く気はさらさらありません。
コメントありがとうございます。
若い人が選挙に行けば変わる可能性があるという意見もありますが、現状では若い世代でも自民党に投票している割合が多いというデータを見たことがあります。
その人たちがどういう思いで自民党を支持しているのかわかりませんが、若い世代が投票するにしても政策についてしっかりと理解したうえで投票しなければ、投票率が上がったところであまり意味がないのかなと思いますね。少しでも理解するためにも、友達同士でもっと気軽に政治の話ができるような空気になってほしいです。
このような記事にコメントをしてくださるあたり、moonさんは政治に無関心ではないと思いますので、そのような方が出した結論はしっかりと尊重されるべきですね。