米国株投資のメリット・デメリット

株式投資

このブログでは米国株への長期投資を推奨していますが、経験者ならまだしも初心者にとっていきなり米国株と言われても、投資するには不安が大きいかもしれません。

ここでは米国株投資のメリット・デメリットについて解説していくので、これを理解すれば米国株への投資に対する不安は払拭されるはずです。

スポンサーリンク

米国株投資のメリット

米国株投資の最大のメリットは、投資初心者でも積み立てを継続するだけで資産が増やせる可能性が高いことですね。

一般的な株式投資のイメージといえば、チャートを見ながら頻繁に売買するような感じかと思いますが、それは投資ではなく投機=ギャンブルのやり方です。

この場合、誰かが得をした分だけ誰かが損をするというマネーゲームに過ぎません。言い換えると、全員がプラスになることはないやり方。

しかし、米国株への長期投資なら、全員がプラスになる可能性があります。なぜなら、マネーゲームは「今ある100を奪い合う」ものですが、長期投資は今の100が「数十年後には200になる」から。

100が200に増えるのは、経済が成長して全体のパイが増えるからです。そうすると、参加している全ての人の資産が増える=プラスになるということです。

問題は、経済が成長するかどうかですが、米国なら今後も経済成長するであろう理由について解説していきましょう。

米国は先進国で唯一の成長国

先進国とはすでに経済が成熟している国、発展途上国は新興国と呼ばれます。日本も戦後の発展によって先進国の仲間入りをしていますが、今後は人口が減少する一方なので後進国と呼ぶ人もいますね。

先進国はインフラが整っているので生活するにはとても便利ですが、国の成長という意味では発展途上国には敵いません。ただし、発展途上国は目覚ましい発展をする可能性がある一方で、発展しきれないまま衰退する危険性もあります。

今のところ、前者は中国やインド、後者はロシアやブラジルと言ったところでしょうか。今後どうなるかについては、予測するのは難しいところです。

経済成長に人口増加は不可欠

経済が成長するために、人口の増加は必要不可欠です。人がいなければものが売れない。ものが売れなければ企業は利益が出ない。利益が出なければ給料が上がらない。

日本のように今後人口が減少することは経済成長にとってマイナスにしかならず、言い換えると人口が増加すれば経済も成長する(可能性が高い)ということになります。

人口動態によると今後、日本以外の先進国でも人口が減少していくとされていますが、米国だけが今後も人口が増えると予測されています。理由は、米国は他国からの移民を積極的に受け入れているから…と言われています。

次の画像は、1970年から2020年までのNYダウのチャートです。

株式市場が始まって以来、何度か株価が大きく下がる暴落(赤丸)が起きましたが、米国ではそれを乗り越えてこれまで右肩上がりに株価が上昇を続け、2019年にもNYダウは最高値を更新しています。

画像にはありませんが、2020年3月にはコロナショックによる暴落が起こりました。しかし、2020年末にはやはり暴落前の株価を大きく更新し、史上初の3万ドルを記録するまで上昇したのです。

最初に米国株投資は積立を継続するだけと言いましたが、株価が暴落すると不安になって売却してしまう可能性があり、実は継続するだけのことが以外と難しかったりします。

しかし、それは一時的なものであり、いずれ株価は回復して高値を更新していくと知っていると、暴落時にも積立を継続することができるでしょう。

もちろん、今後どうなるのか断言はできません。

しかし、米国は人口の増加だけではなく、イノベーション(新たな創造により社会に価値を与えること)が最も起こる国であり、世界の中心であり続ける可能性が高いことを考えると、今後も成長を続けると考えても不思議ではないですよね。

これまでと今後の成長率

米国株はこれまでの約200年、平均で年6.8%ほどの成長をしてきました。しかし、この数値は過去のリターンであり、今後のリターンを保証するものではありません。

米国株投資をしている方の意見で多いのは、今後はこれまでのようなリターンを記録するは難しく、5%前後になるのではないか…ということです。それでも米国株は今後も上昇していくと考えられています。

さすがにあなたが投資を始めた途端にこれまでの歴史が覆り、米国経済が未曽有の大不況から衰退し続ける…という未来を予想するのは悲観的すぎて無理がありますよね。

今後どれくらいのリターンが望めるかは分かりませんが、少なくとも米国が成長する余地がある限り、米国に投資を続けるのは間違いではないはずです。

ちなみに、毎月3万円を積み立てて年率6.8%で複利運用した場合、30年後には積み立てた総額1,080万円に対し、運用結果は約3500万円と3倍ほどになります。株式投資では、この複利の力を活かすことが重要です。

株主還元に積極的

株主還元とは、企業が株主に利益を還元することです。

主に配当金の支払いや自社株買いなどによって行われますが、米国では企業は株主のものという意識が日本よりも強く、利益の還元も積極的に行われます。

株主に支払う配当金を昨年度より増額することを「増配」と言います。

25年以上連続して増配している企業を「配当貴族」と呼び、それが50年以上になると「配当王」と呼ばれます。配当貴族は米国に100社以上あるのに対し、日本では花王の1社のみ。企業の絶対数も違うため、単純には比べられないと思いますが、この違いは衝撃的ですね。

連続増配を数十年続けている企業は、リーマンショックなどの暴落が起こったときにも増配を続けてきたということです。

ジェレミー・シーゲル氏の著書【株式投資の未来】では、「配当は高リターンを生む源泉である」と書かれているように、配当は大きな意味を持っています。

株主のために増配を続ける傾向の強い米国株は、投資家にとって魅力ある投資先ということです。

優良企業にまとめて投資ができる

株式投資では個別の企業の株(個別株)を購入するほか、投資信託やETFという商品も存在します。

投資信託とETFの違いの説明は省きますが、どちらも複数の個別株を集めたパッケージ商品のようなもの。機関が個人投資家から資金を集め、代わりにその機関に所属する専門家が運用してくれます。

僕たちにとってのメリットは、少額で広く分散投資が行えるようになることです。個人で広く分散投資をするには、多くの資金と知識と手間が必要になりますからね。

米国には優良企業500社で構成される「S&P500」という代表的な指数があり、その500社に投資ができる投資信託やETFが簡単に購入できます。

また、米国の上場企業の9割近く(約4,000社)までカバーするETFもあるので、それらを保有することは米国経済を保有すると言っても過言ではありません。

過去の暴落でも配当を増やし続けた企業、これから目覚ましい成長を遂げる企業。米国株投資では、そういった企業のほとんどに投資ができる=優良企業の株主になれるのです。

米国株投資のデメリット

米国株投資にもデメリットは存在します。ただ、明らかにメリットが上回るので気にする必要はありませんが、とりあえず解説していきます。

配当金は二重課税

米国株の配当金は、現地で10%の課税をされた後、日本でも20.315%の課税がされます。そのため、実際に受け取れるのは約72%となります。

例えば100ドルの配当金を受け取ったとき、現地でまず10ドル、日本で残りの90ドルに対して約18ドルの税金が発生。受け取れるのは72ドルということですね。

ETFは配当(分配金)が出るのでその度に課税されることになり、長期での資産形成には不利です。

一方、投資信託だと分配金は受け取らずに投資信託内で自動的に再投資される形になり、その場合は課税されずに済みます。

ならETFより投資信託のほうが良いのか?という点については、どちらも一長一短なので明確な答えを出すのは難しいですね。

まぁこれからつみたてNISAで投資を始めるなら、基本的に投資信託で運用することになるので気にする必要はありません。

外国税額控除制度で取り戻せる

「外国税額控除制度」を利用すれば、二重課税された分から所得税や住民税が控除され、取り戻すこともできます。

確定申告での手続きが必要になるので、手間を考えると配当金が少額のうちは放っておいても影響は少ないとも言われています。実際にやったことはないので詳細は分かりませんが…

ETFや個別株で運用し、運用額が大きくなってきた場合は、面倒でも確定申告で還付されるようにしたいところです。

NISAの注意点

NISAには非課税というメリットがありますが、非課税が適用されるのは日本の20.315%に関してのみで、米国の10%は課税されます

100ドルの配当金がある場合、米国で10%(10ドル)を引かれて残りの90ドルを国内では非課税で受け取れますが、これだと米国のみの課税なので二重課税にはなりません。

そのため、外国税額控除制度は利用できないので、NISAであっても米国の10%分は課税されてしまうと覚えておきましょう。

結果が出るのに時間が掛かる

ここで紹介しているのは米国株へ長期的に投資をする方法です。

このようなやり方では、長期的に資産を増やせる可能性が高いとしても、仮想通貨のように短期間で大きな利益を得ることは不可能です。また、元本が大きいほど有利=金持ちが有利な仕組みとも言えます。

そのため、僕のような庶民が運用する金額では、結果が出るまでに数十年の時間が必要になります。

先ほども言いましたが、毎月3万円を年率6.8%で運用すれば30年後には約3,500万円。しかし、実は15年後の時点では950万円ほどにしかなりません(投資元本は540万円)。

これは複利運用では元本が大きくなるにつれて資産が増えるスピードが増していく、いわゆる「雪だるま式」に資産が増えていくためで、元本を大きくするまでは地味で退屈な作業を続けるしかありません。

と言っても基本的には積立は自動で行えるし、やることはありませんけどね。良いように言うと、時間さえかければ誰でも十分な資産を築けるようになる可能性があるということなので、そのつもりでコツコツ頑張っていきたいですね。

まとめ

僕が投資初心者に米国株を推奨しているのは、人口の減少が続く日本の企業へ投資をするよりも、良い結果に繋がる可能性が高いと考えているからです。

つみたてNISAなどで一度始めてしまえば、後は自動的に積立されるだけなので、本当に難しいことは何もありません。

多くの人は投資に回せるお金はそこまで多くないと思うので、複利の力を活かすにも時間がかかります。そのため、投資はなるべく早く始めるに越したことはありません。

米国株への長期インデックス投資なら、株価が高い安いとかを考える必要もなく、始めようと思ったときが始め時です。

こちらの記事では、投資初心者に日本株ではなく米国株を勧める理由を解説しています。

投資初心者には日本株より米国株がお勧めの理由
株式投資をしたことがない人は、株式投資=日本の企業へ投資することだと思っているかもしれません。何を隠そう、僕も最初はそう思っていましたから。しかし、経験?を積み、あれやこれやと勉強した結果、僕は投資初心者こそ日本株ではなく「米国株...

こちらの記事では、米国株で投資のタイミングを考える必要がない理由を解説しています。

米国株の長期インデックス投資なら買うタイミングは関係なし!
株は安いときに買って高いときに売りたい。そう考えると、いつが安いのか高いのかを見極める必要がありますが、投資初心者にとってそれを見極めるのは難しいでしょう。むしろ、どれだけ経験があっても正確なタイミングを見極めるのは難しいものです...

こちらの記事では、米国株を始めるなら早いほうが良い理由について解説しています。

株式投資はいつ始めればいいのか?
株式投資はお金持ちがやるもの、まとまった資金がないとできないなど、自分には関係がないと思い込んでいませんか?実際のところは、株式投資は少額から始められるし、お金を持っていない庶民こそやる必要性が高いと言えます。株式投資はい...
株式投資コラムお金の話
スポンサーリンク
hideをフォローする
金と共に生きぬ

コメント